<目次>
- 建築事務所の定義
- 建築事務所ってどんなことを提供してくれるの?
- まとめ
1.建築事務所の定義
施主(オーナー、発注者)の意向に沿って建物の設計図を作成し、工事業者が設計図通りに施工をするように工事監理を行う建築士が営む会社が建築事務所です。そして、建築事務所は都道府県知事の登録を受けている必要があります。
一級建築士、二級建築士若しくは木造建築士又はこれらの者を使用する者は、他人の求めに応じ報酬を得て、設計、工事監理、建築工事契約に関する事務、建築工事の指導監督、建築物に関する調査若しくは鑑定又は建築物の建築に関する法令若しくは条例の規定に基づく手続の代理(木造建築士又は木造建築士を使用する者(木造建築士のほかに、一級建築士又は二級建築士を使用する者を除く。)にあつては、木造の建築物に関する業務に限る。以下「設計等」という。)を業として行おうとするときは、一級建築士事務所、二級建築士事務所又は木造建築士事務所を定めて、その建築士事務所について、都道府県知事の登録を受けなければならない。
建築士法23条
つまり…どういうことですか?
建築事務所は、施主の考え・想いを聞いて、建物の企画・設計、そして、建物完成まで、建築主の代理として、工事のチェック(工事監理)を行う会社です。企画から行ってくれるので、商業施設だと施設のブランディング・コンセプトづくりからサポートしてくれます。
なるほど!なんとなくイメージが掴めました。
次に建築事務所が具体的にどんなことを提供してくれるか見てみよう。
2.建築事務所ってどんなことを提供してくれるの?
建築事務所が行う業務は主に下記の通りです。
- 土地探し
- 建物の企画、ブランディング、コンサルティング、コンセプト作り
- 建物の図面作成
- 申請業務(建築する際、様々な許可申請、届出等を行政にしなければいけません。)
- 工事業者の選定
- 工事金額のチェック、調整
- 工事業者が図面通り工事を行うかチェック
建築事務所って建物の図面を描くだけじゃないんですね。業務の幅が広い!
そうです!なぜなら、建物を造る時、多くのことを検討しないといけません。
例えば、「どこに建てる?」「立地はどこがいい?」「構造は何にする?」「何階建てにする?」「最適な材料は?」「法律に適合してる?」「工事業者はどこに頼む?」「工事のスケジュールは?」「工事金額は適正?もっと安く、良い建物はできない?」などなど
建物の素人に、こんなたくさんの検討をするのは大変ですよ〜。
そこで、頼りになるのが建築事務所です。建築主の代理として、建物を完成させる為の業務を行なってくれます。大切なので、もう一度言います!建築事務所は専門知識を持った建築主の代理なのです!
それは助かりますね!建物の企画・ブランディングもサポートしてくれるのも嬉しいですね!
建物はハード面だけ整えても意味がありません。ソフト面もしっかりつくっていくことが大切なのです。
まとめ
建築事務所は、施主の考え・想いを聞いて、建物の企画・設計、そして、建物完成まで、建築主の代理として、工事のチェック(工事監理)を行う会社です。建物のハード・ソフト面の両方から施主をサポートをしてくれる専門家集団なのです。
工事業者が適切に工事をしているかは、建物の専門知識がない素人がチェックするのはかなり難しいです。だからこそ、専門知識を持った建築士が施主の代理として必要不可欠です。
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