不動産売却の基礎知識を徹底解説!


不動産売却は、多くの人にとって人生の中で数回あるかないかの大きな取引となります。これは単に家や土地を手放すだけでなく、新たな生活のステージへの一歩を意味することも多いです。しかし、売却を成功させるためには、市場の動向の理解、適正な価格設定、そして信頼のおける不動産会社との連携が不可欠です。誰もが高い価格で迅速に売却したいと思いますが、その実現には正確な知識と戦略が求められます。この記事では、不動産売却の基礎知識からポイントまでを詳しく解説し、スムーズな売却の手助けをします。

この記事で分かること。

不動産売却の流れ

不動産売却時の注意点とポイント

この記事を書いた人-【キキ先生】

・一級建築士

・インテリアプランナー

・宅地建物取引士

・建築・インテリア、不動産に関して専門家としてアドバイスします!

もくじ

不動産売却の流れと期間

動産は、売り出してから売却完了まで約6ヶ月かかると言われています。

不動産売却の流れと期間(STEP1~5の合計期間で約6か月必要。)
STEP
自分で相場を調べる

期間:ステップ1~3までで約1か月

STEP
不動産会社に査定依頼

期間:ステップ1~3までで約1か月

STEP
不動産会社を選び契約締結

期間:ステップ1~3までで約1か月

STEP
不動産を売り出す

期間:約1~3か月

STEP
売却交渉・契約・引き渡し

期間:約1~2か月

自分で相場を調べる。

不動産を売却する前に、自分自身で「いくらで売却できそうか」を知ることが大切です。

不動産売却時に相場価格を調べるときは、主に2種類の方法があります。

ネットの不動産情報サイトを利用する

SUUMOやHOME’S などの大手不動産情報サイトを活用しましょう。希望のエリア、物件タイプで検索し、類似の物件の価格をチェックしてみると相場が掴めます。

公示価格と取引価格の公開データを活用する

国土交通省の不動産取引価格情報公示システム を利用しましょう。

キキ先生

自分で現在売りにでてる類似物件や過去の取引価格を調べ、いくらで売りたいかを考えましょう。

不動産会社にすべてを任せるのはよくありません。

参考までに国交省のHPを記載しておきます。

不動産会社に査定依頼

何故査定依頼を行うのか?

不動産の査定依頼は、所有する物件の市場価格を正確に把握するための重要なプロセスです。売却を検討する際、自分の物件が現在の市場でどの程度の価格で取引される可能性があるかを知ることは、適切な価格設定や売却戦略を立案する上で欠かせない情報となります。そのため、専門家の目線での査定を受け、物件の価値を正しく評価してもらうことで、売却活動をスムーズに進めることができるのです。

査定の種類

①机上査定(簡易査定)

データや物件の情報を基に、ざっくりとした価格を算出します。通常、無料で行われることが多いです。

訪問査定詳細査定

物件を実際に訪問して、詳細な状態を確認した上での査定。より正確な価格が算出されますが、手数料がかかることがあります。

査定依頼の手順

不動産会社に査定依頼をする手順は下記の通りです。

STEP
不動産会社の選定

複数の不動産会社に査定依頼をすることで、各社の査定額やサービスを比較することができます。

STEP
査定の申込み

電話、オンラインフォーム、メールなどで申し込みます。

STEP
物件情報の提供

物件の大きさ、築年数、設備、近隣の環境など、詳細な情報を提供します。

STEP
査定員の訪問

詳細査定の際には、査定員が物件を訪問し、現地での確認を行います。

STEP
査定結果の報告

査定額や評価の根拠、市場状況などを報告してもらいます。

注意点

不動産査定においては、一つの会社の評価だけを鵜呑みにせず、複数の不動産会社に依頼することが大切です。各社の査定額やサービスを比較し、より市場価格の感覚を得ることができます。

また、過度に高い価格を提示する会社が存在する場合もあるため、異常に高額な査定額に対しては慎重に取り扱う必要があります。そのような価格は売却活動を長引かせる原因となることがあるため、査定額の背景や根拠をしっかりと確認することが重要です。

査定額は物件の参考価格であり、実際の売却価格とは必ずしも一致しない点を理解しておくべきです。売却価格は、最終的には買い手との交渉によって決まるものであり、査定額はそのスタートラインとしての価格と捉えることが適切です。

キキ先生

複数の不動産会社に査定を依頼することが大切です。
また、訪問査定(詳細査定)を受けることをオススメします。

不動産会社を選び契約締結

不動産会社の選定

不動産会社の選定は、不動産取引の成功を左右する重要なステップとなります。

信頼できる不動産会社を選ぶためには、まずインターネットの評価サイトや、知人からの紹介を通じて評判の良い会社をリストアップすることが効果的です。また、物件の種類や地域に特化した専門的な会社も存在するため、自分の要望やニーズに合わせた会社を選ぶことが必要です。さらに、会社の取引実績や経験年数を確認することで、信頼性や専門性を判断する材料とすることができます。適切な不動産会社の選定を通じて、安心して取引を進めるための基盤を築くことができるのです。

初回の相談

初回の相談は、不動産会社との取引の第一歩となり、物件や自身の希望を明確に伝える重要な機会です。

この段階で、売却や賃貸を希望する物件の詳細情報、特に重視するポイントや要望を具体的に共有することが求められます。一方、不動産会社からは、現在の市場状況、物件の評価、および提案が行われます。この初回の相談を通じて、お互いの期待や方針を確認し、今後の取引がスムーズに進められるような関係構築の基盤を築くことが目的となります。

契約の種類

不動産取引における契約の種類は、物件の取り扱い方や不動産会社との関係性を定めるもので、取引の自由度や範囲を決定します。主な契約の種類には以下のようなものがあります。

専属専任媒介契約

この契約形態では、物件の売却活動を一つの不動産会社だけに依頼する形となります。他の会社を通じての取引や自らの手での売却(自己売却)は認められません。専属的な関係のため、会社側の努力やサービスが期待できる一方、他の取引方法への柔軟性が制限される点を理解しておく必要があります。

専任媒介契約

この契約では、物件の売却活動を特定の不動産会社に依頼しますが、他の会社とも契約することが可能です。ただし、自己売却は認められない点が特徴です。

一般媒介契約

一般的な契約形態であり、複数の不動産会社と同時に契約することが許されています。自己売却も可能で、最も柔軟な取引が行える契約形態となります。

キキ先生

基本的には専任媒介契約がおすすめです。

契約締結

不動産会社との契約締結は、取引を正式に進行するための重要な手続きです。

まず、契約の内容を詳細に確認する必要があり、手数料、契約期間、解除条件などの項目が明確に書かれているかをチェックします。疑問点や不明確な部分がある場合は、契約前に会社にしっかりと確認を取り、すべての内容を理解した上で契約書に署名・捺印を行います。

また、契約締結時には、専属契約や一般媒介契約など、契約の種類によって取引の自由度や範囲が異なるため、自身のニーズに合った契約形態を選ぶことが重要です。不動産会社との契約は、安心して取引を進めるための基盤となるので、慎重な確認と選定が求められます。

注意点

手数料の確認

各不動産会社で手数料の設定は異なります。高額な手数料を請求される場合、その理由やサービス内容を詳しく確認することが重要です。また、市場平均の手数料と比較して適正であるかを見極める必要があります。

専属契約の場合の制約

専属契約を結ぶ場合、他の会社との取引や自らでの売却が制限されることが多いので、その内容を十分に理解し、自分のニーズに合っているかを確認することが必要です。

契約解除の条件

何らかの理由で契約を途中で解除したい場合の条件や、その際に発生するペナルティ、必要な手続き等を事前に確認しておくことが推奨されます。特にペナルティの有無や金額は、後々のトラブルを避けるために確認しておくべき重要な点です。

提供されるサービスの明確化

不動産会社が提供するサービスやサポート内容を明確にし、それに見合った手数料が設定されているかを確認することも大切です。

契約書の詳細確認

契約書に記載されている内容を十分に読み、理解することが必須です。疑問点や不明確な部分は、契約前に不動産会社に質問し、確認を取ることが必要です。

不動産を売り出す

不動産を売りに出すにあたっては、時間的・精神的に余裕を持つことが大切です。

不動産の売却は、単に価格を設定し広告を出すだけではなく、多くの判断や対応が求められる、労力を要します。価格交渉、内覧対応、市場の変動への適応、ネガティブなフィードバックの受け入れ、そして最終的な契約までの忍耐といったステップを経る中で、時間的・精神的な余裕が不可欠となります。焦りや不安を乗り越え、慎重かつ冷静な判断を下すためには、この余裕が必要です。そのため、不動産の売りに出しに際しては、計画的に進めることが最良の結果をもたらす鍵となります。

キキ先生

不動産売却には半年以上の期間がかかりますので、焦らずゆっくり行きましょう。
急いで売ろうとすると、損をする場合もあるので、腰を据えて地道に行くことが大切です。

売却交渉・契約・引き渡し

不動産の売却における最終段階は、売却交渉から契約、そして引き渡しまでとなります

価格や条件の交渉を経て、まずは予備契約を行い、その後正式な売買契約を締結します。この契約内容には、物件の詳細、価格、支払い方法、引き渡し時期などが明記されるため、細心の注意を払って確認することが必要です。契約が無事完了すれば、物件の最終確認と鍵の引き渡しを行い、取引を完了します。この一連の流れは複雑であり、法的な束縛も伴うため、内容を十分理解し、不動産の助言をもらいながら進めましょう。

まとめ


不動産を売ることは、一生に数回あるかないかの大きな出来事です。最初に、家や土地の価格をちゃんと知るために、自分自身で相場を調べたり、信頼できる不動産会社に査定をしてもらうことが大切です。

不動産売却には6か月ほどの期間が必要になってきますので、時間的・精神的に余裕を持つことが成功のカギです。焦らず、他人任せにせず、地道に進めましょう。

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この記事を書いた人

はじめまして。キキです。
私たちは事業・住まいなど建築・インテリア、不動産とは一生関わっていきます。

夢の実現のための「起業から施設づくり」「住まいづくり」までトータルサポートをしたいという想いから、「建築・インテリア」「不動産」の役立つ情報を発信します。

【経歴】
建築・インテリア設計・工事のチェックを日々行っています。

【資格】
・一級建築士
・インテリアプランナー
・宅地建物取引士

私の経験が皆様の夢の実現のために参考になればと想いブログを書いてます。

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