建物の工事をする際、「どこに依頼するか」は大切な決断です。建築事務所、建設会社、工事業者、ハウスメーカーと選択肢は多様。それぞれの特徴を知り、自分の夢や予算に合ったところを選ぶことが大事です。この記事では、それぞれの依頼先の特色と、どのようなケースで選ぶべきかを分かりやすく解説します。理想の家づくりの第一歩を、一緒に考えてみましょう。
工事の依頼先の種類
工事の依頼の流れ
・一級建築士
・インテリアプランナー
・宅地建物取引士
・建築・インテリア、不動産に関して専門家としてアドバイスします!
建築事務所に依頼するケース
建築事務所に依頼する
建築事務所は、個性的でオリジナルな建築物の設計を行う場所です。ここには建築家やデザイナーがおり、クライアントの夢や要望に応じた特別な建物を作り上げます。彼らは建物の計画からデザイン、施工管理までを一手に担い、建築プロジェクトを成功に導きます。
この事務所の大きな魅力は、オーダーメイドのデザインを提供できることです。お客様一人ひとりの想いやライフスタイルに合わせて、独創的で機能的な建物を生み出します。また、プロジェクトの管理から施工監理に至るまで、総合的にサポートするため、安心して建築プロセスを進めることができます。
建築事務所は、単に建物を建てるだけでなく、クライアントの夢やビジョンを現実のものにする役割を果たします。だからこそ、オーダーメイドで個性あふれる建築物を望む人にとって、最適な選択肢となるのです。
依頼の流れ
建築事務所に建物の依頼をした場合、主に下記の流れで施設づくりを行なっていきます。
設計料・監理料の見積
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施主と契約(設計監理契約)を結ぶ
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施設のブランディング・住まいのコンセプトづくり
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図面の作成、建物完成までのスケジュール管理
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建設会社(もしくは工事業者)の選定
↓
建設会社から提出される見積りのチェック
↓※新築、大規模な改修の場合は申請や届出業務が発生する。
施主と建設会社との契約(工事請負契約)をサポート
↓
工事中は監理者として、図面通り及びスケジュール通りに工事されているかチェック
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建築事務所で施設・建物の品質をチェックしたした上で、施主へ建物の引き渡し
次に、具体的にどのようなケースの時に建築事務所に建物の依頼をすれば良いか見ていきましょう!
〈新築、大規模な改修をする場合〉
新築、大規模な改修をする場合は必ず建築事務所に仕事をお願いしましょう。
理由としては、建築基準法や消防法などに適合するように建物を計画する必要があり、審査機関や消防などに申請や届出を行う必要が出てきます。
計画する建物が法律に適合しているかを確認する業務は建築事務所の大きな役割です。
〈建物の計画、デザイン、工法、材料を検討してもらいたい場合〉
新築をする際には、建物の配置、規模、構造の検討が必要になってきます。大規模な改修の時でも構造の補強は必要か?換気などの計画は適切か?など工事の前に多くの検討が必要になってきます。
新築や大規模な改修工事以外の場合でも、窓の位置・大きさ、壁の仕上げ、照明の位置などの検討を建築事務所に行ってもらう事で、建物が完成した後に「こんなはずじゃなかった。。。」ということを回避できます。
〈施設のブランディング、コンセプトづくりをしてもらいたい場合〉
建築事務所は図面を描くだけが仕事じゃありません。コンサルティングも立派な建築事務所の仕事です!施設のブランディング、コンセプトも建築事務所が一緒になって検討してくれます。建物のコンセプトを明確にすることで建物の完成度もより高いものになっていきますし、事業の方向性も明確化していきます。
建設会社に依頼するケース
建設会社に建物の依頼をした場合、主に下記の流れで施設づくりを行なっていきます。
工事内容の把握の為、建設会社に現地確認などをしてもらい、見積書作成してもらう
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施主自身で見積書の確認をする
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施主と契約(工事請負契約)を結ぶ
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工事開始
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工事完了時は施主で予定工事が適切に施工されているかをチェック
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建物の引き渡し
次に、具体的にどのようなケースの時に建設会社に建物の依頼をすれば良いか見ていきましょう!
〈工事の内容が決まっており、工事種類が複数ある場合〉
工事の内容が決まっており、工事種類が複数ある場合は建設会社に依頼したら良いでしょう。一括して、建設会社に依頼すればよく、複数の工事業者を取りまとめてくれるので、施主の手間が減るでしょう。
例えば、木造住宅の間取りを変える場合を見てみましょう。間取りを変えるだけでも、複数の工事種類があります。
解体工事、大工工事、内装工事などです。
工事業者に依頼するケース
工事業者に建物の依頼をした場合の流れは建設会社の場合と概ね同じです。
具体的にどのようなケースの時に建設会社に建物の依頼をすれば良いか見ていきましょう!
〈工事の内容が決まっており、工事種類が1〜2の場合〉
工事の内容が決まっており、工事種類が少ない場合は工事業者に依頼したら良いでしょう。
例えば、壁紙を変えるなどです。工事種類が少ないのに建設会社に依頼をすると中間マージンを取られるので、価格が高くなるケースが多いので、施主自身で工事業者に依頼する方がお得です。
ハウスメーカーに依頼するケース
住宅を新築する場合はハウスメーカーに相談するのも良いでしょう。
ただ、住宅展示場、営業費用も建物の価格に反映されている事を考慮した上で、最終判断をした方が賢明です。
まとめ
初めに建物の工事の依頼をする選択肢は建築事務所、建設会社、工事業者、ハウスメーカーの4つです。
建築事務所→建物の計画、ブランディング、工事中のチェックなどをしてもらい場合
建設会社→工事内容が決まっており、工事種類が複数ある場合
工事業者→工事内容が決まっており、工事種類が1〜2の場合
ハウスメーカー→住宅を新築する場合
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